Canon EOS 6D の発売開始。 EOS 5D Mark IIとの仕様比較など。

カメラ

本日11月30日よりCanon EOS 6Dが発売になったわけですが。
EOS 5D Mark II(5D2)を所有している私としては正直ちょっと気になっていたりする。
K-5から5D2に乗り換えた時にその大きさと重さに驚きました。フルサイズだから仕方ないとか思っていましたが、画質がいくら良くても大きくて重いカメラというのはそのうち面倒になって持ち歩かなくなっていくものです。
新しいEOS 6Dは世界最軽量のフルサイズ機なんだそうで、APS-C機のEOS 60Dと同じくらいの大きさ・重さらしい。あれくらいの大きさでフルサイズというのはとても気になります。

そこでEOS 5D Mark II と比較して EOS 6D はどこが変わっているか調べてみた。



・Canonのサイトによる製品比較表:簡易比較表 詳細比較表
ファーストインプレッション:キヤノンEOS 6D – デジカメWatch

ファーストインプレッション:キヤノンEOS 6D 〜キットレンズ「EF 24-105mm F4L」での実写サンプルも掲載

「EOS 6D」(β機)ファーストインプレッション(実写サンプルあり) – ITmedia デジカメプラス

「EOS 6D」(β機)ファーストインプレッション(実写サンプルあり)
まもなく販売開始されるキヤノンのフルサイズデジタル一眼レフ、「EOS 6D」のファーストインプレッションを実写サンプルと合わせて掲載する。
Canon EOS 6D 完全マスターガイド (アサヒカメラ特別編集)
Canon EOS 6D 完全マスターガイド (アサヒカメラ特別編集)
キヤノン EOS 6D  完全ガイド (インプレスムック DCM MOOK)
キヤノン EOS 6D 完全ガイド
キヤノンEOS6Dスーパーブック (学研カメラムック)
キヤノンEOS6Dスーパーブック (学研カメラムック)

個人的に良くなって嬉しい部分

◆ボディが小さくて軽くなった。
 個人的にはこれが一番良い。EOS 60D並に軽くて小さくなる。5D2より150gほど軽い。軽さもそうだが小さいのはバッグの中とかでかさばらなくて良い。
◆電子水準器が搭載された。
 最近のカメラには結構当たり前についてる機能。5D2にはなかったのであると助かる。
◆ISOオートの上限下限設定とシャッター速度の低速限界が設定可能に。
 これも5D2ではなくて不便だった。低速限界は動き物とか撮るのに便利そう。
◆液晶モニタが綺麗になった。
 4:3 3型液晶(92万ドット)から 3:2 ワイド3型液晶(104万ドット)になった。5D2の液晶はあまり綺麗じゃないのでこれは良いことだ。ライブビューでの撮影も快適になるでしょう。
◆暗いところでのAF精度が上がった。
 低輝度限界EV-3とのことで。5D2がEV-0.5なので暗いところでもバシバシピントきちゃったりするのかな。
◆レリーズタイムラグが速くなった。(2012/12/13追記)
 約73msから約60msへ。シャッターのキレが良くなった模様。
 キヤノン:Q&A検索|【デジタル一眼レフカメラ/ミラーレスカメラ】レリーズタイムラグは?(デジタル一眼レフカメラ/ミラーレスカメラ)

ちょっと良くなった部分

◆露出補正が2段から5段に。AEBも2段から3段に。
 5D2の2段ってのは少なすぎたのだ。
◆常用ISO感度が6400から25600に増えた。
 ISO6400は正直小さかったので25600ってのは嬉しい。高感度画質も改善されたと思われる。
◆映像エンジンが新しくなった。
 DIGIC4からDIGIC5+になり特にJPEG画質向上が期待できるかも。
◆連続撮影速度がちょっと増えた。
 3.9コマ/秒から4.5コマ/秒にちょっとだけ増えた。あんまり連写しないけど増えたのは良いこと。
◆測光分割数35から63に増え、AE精度もおそらく高まった。
 今までも特に悪くは感じていないけどね。
◆AIサーボの設定が増えた。
「被写体追従特性」「速度変化への追従性」などの調整が可能になった。7Dについているような機能かな。動き物を撮るのに良いかもしれない。
◆無線LAN/GPS搭載
 GPSはあんまり使わないかもしれないけど、Wi-Fiは便利かもしれない。スマートフォンと連携したり、EOS Utilityでリモート操作なんてのは人によってはかなり便利なのでは。
◆標準のフォーカシングスクリーンがEg-A IIとなり、ピントの山が掴みやすく明るくなった。
 5D2では方眼スクリーン使っているけど、それに変えたら暗くなるのかな・・。
◆静音シャッター搭載
◆カメラ内現像

なんとも言えない部分

◆有効画素数が2110万画素から2020万画素となり。90万画素ほど落ちた。
 なぜ減ったか謎だが、これは大した差ではないだろう。
◆AF測距点は9点から2点増えて11点となったが、アシスト6点センサーがなくなった。
 これはちょっと残念。クロスセンサーは相変わらず中央1点のみだし。アシストセンサーがなくなったのはどうかな。でもEV-3で暗いところは強いみたいだし・・微妙だなぁ。
◆最高シャッター速度が1/8000秒から1/4000秒に落ち、ストロボ同調シャッター速度も1/200秒から1/180秒に落ちた。
 よく考えてみるとそんな速いシャッター速度で撮る事は滅多になさそうなので問題なし。日中でF1.4の大口径レンズを開放で使いたいとかいう場合に必要なのかもしれないけど、まぁいざとなれば減光(ND)フィルタ使えば良いと思う。ストロボ同調シャッター速度も1/180秒あれば十分でしょう。
◆ファインダー視野率は98%から97%へ1%落ちた。
 これもちょっと残念。せめて同じにしてもらいたかった。
◆SDカードになった
 良いか悪いか判断できないけど、速いSDカードを新たに買う必要があるのはちとやだね。

EOS 5D Mark IIは発売から4年が経過。4年も経つと色んな機能がなかったり下位機種に劣っていたりとか古臭く感じる。そろそろ買い替えという人も多い気もする
重さが気にならなくて高性能なら5D Mark IIIにすれば良いと思うし、軽くしたい人は6Dが良い選択肢だと思う。
ただ自分のように5D2から6Dに置き換えたいという人もいると思うのに、(シャッター速度はともかく)5D2よりも劣っている部分がいくつもあるのはどうなんだろ。AF測距点とかはちょっと残念かな。
同時期に発表されたNikon D600に比べてもちょっと劣っている感が否めない。向こうは視野率100%だしストロボもついてる。キヤノンももっと頑張って欲しいな。

もし買うとしたら5D2とレンズ数本売っぱらってEF24-70mm F4L IS USMとのセットかなぁ・・。あとはお金の問題だな・・。EF24-105mm F4L IS USMのセットはお買い得みたい。


EF24-70mm F4L IS USM

あと最近発表されたEF24-70mm F4L IS USMも気になっているわけですが。これは12月中旬発売予定。600gと比較的軽いし、ハイブリッドISとか0.7倍のマクロモードがついているので便利そう。自分みたいにマクロレンズあまり使わない人はこれで十分な気がする。発売後に画質とか良ければ買うかもしれない。 6Dやめてレンズだけ買う可能性もあり・・。

(2012/12/13追記) EF24-70mm F4L IS USMは及び6Dとのキットは2012/12/19に発売決定になったようです。